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慢性腎臓病の治療

慢性腎臓病(CKD)とは?

「慢性腎臓病」については、テレビ等でも取り上げられるようになり、コマーシャルをご覧になったことのある方も多いはずです。
医療関係者の中では慢性腎臓病のことを、CKD(chronic kidney disease)と呼んでいます。簡単に言うと、蛋白尿が持続的に出ている、あるいは、「血清クレアチニン」という腎臓機能をみる数値が正常より高い場合をそう呼びます。

現在日本の透析患者数は約35万人、これは日本の人口のおおよそ400人に1人に相当します。
しかし、透析に至る患者さんは氷山の一角であって、CKDを潜在的に有する日本人は1300万人以上もいるという事が、日本腎臓学会から報告されました。
これは成人人口の約13%を占める(約8人に1人)という驚くべき数字です。
CKDは一般的には早期は無症状のことが多く、定期的な検診を受けることが重要と言えます。

それではこのCKDを放置すれば一体何が起こるのでしょうか?
当然進行すれば週3回の血液透析が必要となります。
でもそれだけではありません。
CKDを放置すれば、高血圧や動脈硬化が進行し、心筋梗塞や心不全、あるいは脳梗塞や脳出血などの心血管病をおこすリスクが、通常より3倍も高いことが最近の疫学調査で解明されました。
しかもある程度CKDが進行してしまうと、完全な回復が望めなくなるばかりか、そのような全身の恐ろしい合併症をおこす可能性が高くなるのです。

早期発見早期治療が重要!

すなわち腎臓病の早期発見、早期治療がいかに重要かということに尽きます。
ただし、慢性腎臓病CKDと言っても、その原因は多種多様です。
種々の糸球体腎炎、糖尿病、高血圧、膠原病、のう胞腎など…何十種類もあります。
そのため、まずはどのようなタイプの腎臓病かを診断する必要があり、血液尿検査、超音波検査が必要となります。
腎臓専門医の当院では診察や前記検査を迅速に施行することによって早期診断、治療が可能です。
しかし、そのような検査でも診断が難しい場合は、入院して経皮的腎生検による病理組織診断などの精査を必要とする場合があります。
当院では入院精査が必要である場合は、腎臓内科を標榜している信頼できる地域基幹病院にすぐに紹介させていただきます。
入院診断後、当院で治療希望の方はもちろん紹介病院と医療連携を取りながら、適切な治療を施します。

腎臓病が進行したら?

運悪く、慢性腎臓病がある程度進行して発見された場合(腎機能:約60%以下)は、確定診断も含めて根治が難しい場合があります。
さらに全身のむくみや高血圧、夜間尿、息切れ、易疲労感、腎性の貧血、前述したような心血管合併症が起こることが多くなります。

当院では、そのようなケースでも薬物療法、栄養指導、適正な生活指導をおこない、悪化した腎機能を維持して透析療法を遅らせる治療、全身合併症の治療を行います。
腎臓専門医による個々の患者さんに対する適切な治療に加え、腎臓病療養指導士による栄養指導を定期的に行っていきます。
参考になるホームページは下記のとおりです。

腎臓って何をするところ?(日本腎臓財団)

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