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生活習慣病について

生活習慣病はかつて成人病と呼ばれ、生活習慣(食生活、運動、飲酒、喫煙、ストレスなど)が深く関与し、発症する疾患の総称です。

生活習慣病から来る病気・疾患

日本人の三大死因であるがん、脳血管疾患、心疾患、さらに動脈硬化症、糖尿病、高血圧症、脂質異常症などはいずれも生活習慣病であるとされています。
主な疾患はがん、インスリン非依存性糖尿病、肥満症、脳卒中、心臓病、高脂血症(脂質異常症)、高血圧症、動脈硬化症、痛風(高尿酸血症)、慢性腎臓病、アルコール性肝疾患、メタボリック症候群(肥満、脂質異常症、高血圧、血糖異常)。

当院の治療方針

医学的な根拠に基づいた生活習慣の指導をいたします。
生活習慣病の改善は、まず、日常生活の改善から始まることがほとんどです。
今までできなかった健康的な生活を継続していくことは、簡単なことではありませんが、日々の経過を患者さんと一緒に二人三脚で歩んでいくことを心がけます。
いずれも食生活の改善が基本になることが多い病なので、管理栄養士による栄養指導も適時おこなっていきます。

生活習慣の改善と同時に薬物療法が必要な際は、患者さんの疾患に合わせた処方薬を検討いたします。
各薬剤の副作用などについては医師だけでなく、調剤薬局の薬剤師にも気軽にご相談ください。
また、がんが疑われる場合や重篤な糖尿病など、高度医療機関での治療が必要な場合には、適切な医療機関をご紹介し、紹介病院と十分な連携を取りながら、治療をすすめていきます。
以下、各論として高尿酸血症、脂質異常症について記載します。

高尿酸血症、痛風関節炎

高尿酸血症は血清尿酸値が7mg/dlを超えるものと定義されています。
1960年代より急速に増加し、本邦成人男性における頻度は30歳以降では30%に達しており、しかも痛風関節炎の頻度は30歳以降で1%を超えていると言われています。
急増の原因として、内臓脂肪肥満、脂質異常症、高血圧、糖尿病などメタボリック症候群の各因子と高尿酸血症の因果関係が指摘されており、本邦痛風患者におけるメタボリック症候群の合併率は37%と報告されています。

なお女性の高尿酸血症の頻度は男性に比べ非常に少なく、痛風関節炎の頻度は♂:♀=100:1とされています。
高尿酸血症が尿酸塩沈着症(痛風関節炎、痛風結節、尿路結石)、慢性腎臓病(痛風腎)の病因であることは確定し、世界的にコンセンサスが得られています。
また高尿酸血症は将来的な高血圧発症の予測因子と言われていますし、複数の大規模研究結果から高尿酸血症と心血管イベントの相関も指摘されています。

当院では図に示すような生活指導、アルコール制限の指導をまず行い、管理栄養士による適切な栄養指導も勧めます。
併せて、薬物療法が必要な場合は患者さんに適した尿酸低下剤の処方を施します。
もっと詳細を知りたい方は日本痛風・核酸代謝学会のガイドラインをご覧ください。

ガイドライン

脂質異常症(高コレステロール血症、高中性脂肪血症)

脂質異常症は、血液中のLDL(悪玉)コレステロールやトリグリセライド(中性脂肪)が多すぎたり、HDL(善玉)コレステロールが少なくなる病気です。
脂質代謝異常症(高脂血症)を放っておくと、血管の動脈硬化が少しずつ進んでいき、やがて心筋梗塞や脳卒中などの深刻な病気が引き起こされます。

脂質管理目標には諸説ありますが、当院では日本動脈硬化学会ガイドラインに準拠した管理をおこないます。
脂質異常症の一般的な基準値は空腹時採血でLDLコレステロール140mg/dl以上、HDLコレステロール40㎎/dl未満、中性脂肪150㎎/dl以上です。
しかし、個々の患者さんの背景(冠動脈疾患の既往、非心原性脳梗塞の既往、糖尿病、慢性腎臓病、末梢動脈疾患の高リスク病態や性、年齢、あるいは喫煙などの危険因子)によって脂質管理目標値が大きく異なります。

治療は、基本的にガイドラインに従って、各患者さんに合わせた生活指導、薬物療法を行なっていきます。
必要時には管理栄養士による栄養指導も勧めさせていただきます。

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